日焼けをしたわけでもないのに顔の皮膚がヒリヒリと痛んだり、化粧水などが肌にしみてつらいことはありませんか?
痛みだけでなく、痒みを感じて顔が赤くなったりと気になる症状が出る場合も…。
そんな時、少しでも早く和らげるための対処法や、顔がヒリヒリと痛む原因について今回はご紹介します。
顔がヒリヒリする原因
〇バリア機能の低下
肌は外側から表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっています。
なかでも表皮の一番外側にある角質では、うるおいを蓄えた角層細胞が積み重なり、その隙間を細胞間脂質が埋めて角層表面を皮脂膜が覆うことによって「肌のバリア機能」を形成しています。
このバリア機能があることによって、肌は乾燥した空気や紫外線、ホコリやアレルゲンなど外界からの刺激に負けない構造になっています。
しかし、なんらかの影響によってバリア機能が低下してしまうと、肌はちょっとした刺激にも敏感になり、炎症をおこしやすくなってしまいます。
バリア機能を低下させる要因としては、アトピー性皮膚炎などの疾患、外界からの強すぎる刺激や洗顔時の摩擦など間違ったスキンケア、睡眠不足や偏食といった生活習慣の乱れなどが考えられます。
〇肌の菲薄化(ひはくか)
角質などの表皮や真皮が薄くなることで、肌がヒリヒリと痛んだり、赤みやかゆみ、乾燥を引き起こしやすくなります。
この肌が薄くなることを菲薄化と言い、菲薄化は年齢を重ねることで起きやすく、エストロゲンという女性ホルモンの減少に伴って、真皮のコラーゲンやエラスチンの生産量が低下するからと言われています。
しかし、近年は若い人の間でも肌の菲薄化が見られます。
例えば、肌をゴシゴシと摩擦するような洗顔・クレンジングやピーリングを頻繁にすることで各層にダメージが及び、肌がそのダメージを補おうとターンオーバーのサイクルを早めた結果、未熟な角層細胞が積みあがり、角層が薄くなる原因となるからです。
〇化粧品の刺激やアレルギー反応
肌のバリア機能が低下していたり菲薄化が進んでいると、肌が敏感になり、普段はなんともない物質に刺激を感じたり、炎症を起こすことがあります。
例えば、アルコールや界面活性剤など多くの化粧品に配合されている成分に敏感になったり、香料や防腐剤にアレルギー反応を起こしてかぶれを起こしてしまうなどがあります。
〇コットンや衣類などの物理的刺激
肌が敏感になっていると、化粧水をつけるときのコットンや、花粉・感染症を防ぐマスク、衣類や寝具の繊維、髪の毛などにもヒリヒリとした刺激を感じることがあります。
ヒリヒリするときの対処法
〇かゆみがある場合は冷やす
ヒリヒリするだけでなく痒みを伴うときは、かきむしらないで冷やすようにしましょう。
保冷剤をタオルやハンカチでくるみ、患部に当てて冷やします。
炎症や痒みを抑える治療薬を使うのもよいでしょう。
〇洗顔やクレンジングはやさしく
過度な洗顔や、洗顔時の摩擦によって肌のバリア機能が低下している可能性もあります。
石けんや洗顔料はたっぷりと泡立てて、泡をクッションにして優しく洗いましょう。
また、クレンジングはメイクの濃さに合わせた洗浄力のものを選び、擦らずに短時間で落とすようにしましょう。
〇保湿ケアも丁寧に
日ごろから保湿ケアを丁寧に行い、肌の潤いやバリア機能を整えておくことも大切です。
化粧水や乳液、クリームで角層の水分と油分をバランスよく補いましょう。
コットンを使うと繊維が肌の刺激となることがあるため、清潔な手のひらで化粧品を温めながら角層のすみずみまで浸透させるようにするのがポイントです。
炎症がひどくて化粧品や乳液がしみるときは、敏感肌向けの低刺激処方のスキンケア化粧品に切り替えたり、ワセリンやバームを塗るだけのシンプルなケアに留めたりしましょう。
〇紫外線対策も忘れずに
日焼けは肌表面に炎症をおこしてヒリつきや乾燥を悪化させるとともに、肌の内部に活性酸素をつくりだし、真皮のコラーゲンやエラスチンにダメージを与えます。
特にバリア機能が低下した肌は紫外線による刺激を受けやすくなっているので、日焼け止めや日傘、帽子、UVカット効果のある衣類などで肌を守りましょう。
ただし、肌が敏感になっているときは日焼け止めの成分が肌の刺激となることがあります。
低刺激処方の商品に注目し、肌への伸びの良さや落としやすさにもこだわって選びましょう。
〇刺激物やアレルギー物質を避ける
化粧品や薬品、金属、衣類など肌に刺激となっている物質やアレルゲン(アレルギーの原因物質)が分かっている場合は、その物質を避ける努力をしましょう。
何が原因か分からないときは、特定できるかどうか分かりませんが病院などで検査を受けてみるのもおススメです。
★いかがでしたか?
肌が綺麗な人ほどあまりスキンケアしてなかったりしますし、過度なスキンケアは逆効果になるのでやりすぎ注意です!
化粧品が肌に合っていなかったりもするので、少しでも異変があった場合は使用せず、あまりに肌荒れが酷い場合は一度病院で診てもらってくださいね!