朝起きてから「肩こりが酷い」「体や背中がガチガチ」「身体の筋肉が固まっていて凝る」といった経験はありませんか?
実は睡眠中、体に力が入ってしまい肩こりや体のこわばりに悩む人は多いのです。
今回は寝コリの原因、効果的な予防法をご紹介します。
<寝コリとは?>
一晩ぐっすりと寝て疲れを解消させ、朝はスッキリ起きたいですよね。
しかし、年齢を重ねると眠っても疲れが取れなければコリも解消されなくなってきます。
それどころか睡眠中に力んでしまっているのか、肩周りや背中がガチガチに固まっていると感じる「寝コリ」状態になることもよくあります。
実はこれを放置して過ごしてしまうと、疲労が蓄積されて慢性的なコリとなってしまう可能性があります。
そもそも1日の疲労の原因ともいえる筋肉のコリはなぜ睡眠中に解消されなくなってしまう場合があるのか、次はその原因と対策方法をご紹介していきます。
<不調を招く寝コリ度チェック>
寝コリというとまずイメージとして起床時の肩コリが挙げられるかと思います。
こうした筋肉のコリ固まった自覚症状だけではなく、筋肉のコリが及ぼす体調不良も含まれます。
次の項目で当てはまるものが多い方は要注意、眠っていても心身がリラックスできずに体に力が入り、寝コリが生じやすくなっている可能性があります。
■寝コリ度セルフチェック!
●睡眠時間は少なくないのに起床後とても眠い
●仕事をしていても午前中に睡魔に襲われる
●朝の洗顔やうがい、着替えといった簡単な動作で体のどこかが痛んだり体が硬く感じて違和感がある
●怖い夢や嫌な感覚の残る夢を見る
●睡眠時に歯ぎしりを指摘されたり歯の食いしばりの自覚があったりする
●起床時に胃腸の不調を感じることが多い
●出勤時や午前中の外出時に脚の疲労を感じる
●快晴の日の明るさが眩しすぎて不快に感じる
●以前は違和感がなかった枕や布団が体にしっくりこない気がしてきた
<寝コリの原因>
私たちが日中に体を動かしたり、思考をめぐらせて頭を使ったりしているとき、五感から多様な刺激を受けています。
脳で瞬時にそれらを処理してパソコンで仕事をしたり、駅まで急いで走ったりと活動状態を維持していることになります。
眠っても体が凝ってしまう場合に考えられる大きなポイントは、布団に横になり重力からある程度解放されていても力を抜くことができないというものです。
そして、睡眠中も内臓が活発に働いていたり、リラックスを促す神経系が優位にならず、活発に活動する体制のまま就寝時間を迎えていたりといったことが挙げられます。
すると質の良い睡眠を取ることができず、しかも筋肉のコリが生じるほど体に悪影響を及ぼしてしまうのです。
<効果的な寝コリの予防法と対策>
①帰宅後の室内照明はなるべくリラックス色に
夕暮れの空はオレンジ色ですが、そのころ体は入眠に向けてリラックス状態へ移行していきます。
しかし、街も帰宅時の電車内も電気が明るくなかなか夕焼け色を感じることができません。
せめて帰宅後は間接照明などを使い、目から入る光刺激を抑えることができると、リラックスを促す神経系が優位になりやすいです。
リラックスして入眠することが寝コリ予防につながります。
②パソコン・スマホを使うときの明るさに注意
夕焼け色の照明にしたとしても、その中でパソコンやスマホを使うと部屋の明るさとのギャップで自律神経系のバランスが崩れ、睡眠の質が低下する恐れがあります。
パソコンやスマホを使用する際は書類や本の文字が無理なく読める程度の明るさを目安にしましょう。
③くつろぎの飲酒・夜食にも要注意
のんびりとした気分になりたい時、嫌なことを忘れたい時にお酒の力を借りるという人もいるかと思います。
しかし、深酒してしまうと逆効果です。
夜食にもいえることですが、睡眠中に内臓が休まらないとその反応で筋肉が緊張を起こすことがあり、それが翌朝の背中や首のコリ、胃腸の不調となって現れます。
④合わない寝具はタオルで調整
起床時に首・肩こりを感じると寝具の影響かと思い買い替えを検討する人がいます。
ですが、一時的に筋肉のコリが生じている可能性もあるため、少し枕の高さを低くするため重ねたタオルを代用したり、腰部にバスタオルを敷くなど、ほんのわずかな高さ調節を試してみましょう。
★いかがでしたか?
ストレスが多いと睡眠中に首や肩に力が入り、寝コリが起こりやすくなります。
なるべくリラックスできる空間をつくり、ゆっくり休むようにしてくださいね!